痛みを乗り越えて
多くの方々が思い始めていることだと思いますが、成功しているジャニーズタレントの方々でさえも、爽やかな気持ちで応援することはできなくなりました。
ジャニーズ事務所の異常な実態が肉声でもって世の中に伝えられるようになり始めて、多くの方が目覚め始めていると思います。
日本のエンターテイメントが、少年たちの悲しみの上に成り立っていたことを。
ジャニーズタレントの皆さんの笑顔を見ても、どのような気持ちで見れば良いか分からないです。
今の状況でもジャニーズ事務所を肯定してしまうジャニーズ所属タレントが一部いますが、グルーミング状態から抜け出せてないのか何なのか、彼らの発言を見聞きした人たちを混乱と戸惑いに陥れます。
また、ジャニーズ退所後に薬物やアルコールに依存してしまう方々が一部いらっしゃいますが、ジャニーズの異常性が白日の下に晒され始めるにつれて、依存症になった方々を見る目も変わって来ることでしょう。
もしかしたら、少年期の性被害の影響で依存症になってしまっているのではないか。
私も、そのように推測する部分があります、強いストレスから逃れられない苦しみから、薬物やアルコールを大量に摂取してしまった可能性。
それでも、世間から「理解されて励まされる」ということがあれば、もしかしたら依存性になった方々もまた持ち直すかもしれません。
苦しみを打ち明けられないとき、そして理解されないとき、人は大変な孤独感を覚えます。
私もそうでした。
「この苦しみは誰にも分かってもらえない」という苦悩。
クリスチャンになって漸く少しずつ自分のことを周りに話せるようになりましたが、本当にここまで来るのは大変でしたし、まだまだ伝えたい人に伝えていないことがたくさんあります。
カトリックの聖職者もチャイルドアビューズを行なってしまったと散々問題になって来ました。
やはり、子供を指導・監督する立場の人は本当に弁えなければなりませんし、加害者の存在が発覚したら絶対に放置してもなりません。
被害者は何らかの形で必ず救いの道が示され、犯罪の再発防止のために構造を見直す。
これがmustです。
子供達には笑顔で過ごしてもらいたいのです。
これからの時代を担う子供達から笑顔を奪い、悲しみの連鎖を起こしてはならない。
そのように強く思います。
いまだこの邪悪な世界に私たちができることは何か。
それはやはり、人の痛みに共感することではないかと思います。