パワーとアビューズ
ジャニーズ事務所の創業者の性加害問題ですが、遂に国会も動き出しましたね。
立憲民主党が動き出しましたが、やはり野党の方が動きが速い。
ジャニーズには元高級官僚の令息がいますから、与党の方は動きが鈍いと言うか動けない。
何が言いたいかと言うと、もう殆どの人が気付いていると思いますが、国家が組織ぐるみでこの性加害問題を隠蔽していたと言うことです。
メディアがコントロールされていたということはそういうことになります。
「気づく」と言うか、カウアン氏が既にそのようなことを被害に遭ったときに考えていたと告白されていますから。
その言葉を聞いて、この現状を見れば、「ああ、そうなんだろうな」と思うかと。
私がこのことで気になっていることは、日本人がセクシャル・アビューズを国家規模でやってしまう国民だと、国際社会に思われると言うことです。
日本人でも優れた品格を備えた男性はいます、しかし目立つ所にいた人間が大変な性犯罪者であったため、日本人の品格が疑われる結果になるのではないかと心配しています。
カウアン氏に続いて、現在も芸能活動をしている橋田康氏も声をあげましたが、小学生のときに性被害に遭ったという、その生々しい内容に私もまた改めて驚きました。
あんな酷いことをされて、その後もしっかりと自律神経を乱さずに頑張って生きて来た、それだけで敬意を表します。
どれだけ、精神的困難を乗り越えられたか、と。
また、Yahoo!ニュースもかなり速いペースでニュースがジャニーズタレントを応援するような内容からジャニーズ喜多氏の性加害告発報道にシフトしています。
しかし、国民はもうメディアのそういう風見鶏のような態度にも気付いています。
ここに来て第4の権力であるマスメディアもその存在意義を問われることになるでしょう。
ここで一応断っておきます。
同性愛者が悪いのではなく、あくまでセクシャル・アビューズ、チャイルド・アビューズが悪いのです。
自分の側に相手をコントロールするパワーがあるから、性搾取をした。
このことがもう、本当に悪いことなのです。
ちなみに、カウアン氏は「所属タレントは守って欲しい」と願っているようです。
そのことは、今後ジャニーズ事務所としても、また芸能界全体としても、延いては日本社会全体としても、課題になることだと思います。
「権力の名の下に、アビューズが行われた。では被害者兼加害者はどれだけ守られるのか?」
実は、このことは戦争と同じことのように思います。