前進する社会

ジャニーズ事務所創業者の幼児性虐待を告発した元Jr.の方の中には「ジャニーズが良い方向に変わってもらえれば」と、あくまでジャニーズ事務所の存続を望み、その上で自分たちが力になれることがあれば、とそのように仰る方々がいます。

この発言は「グルーミング効果がいまだ続いているから」という理由で単純に説明できるものではないと思います。

あれほど、日本の権力機構と癒着していると思われる、民間の一芸能事務所とは言い切れない不気味な組織に対して、真っ向から消滅を訴えかけるのは難しいことなのではないか、と思います。

しかも、上記のように存続を望まれる方々はまだ芸能界にいらっしゃる方々です。

いまだジャニーズが芸能界とマスメディアに影響力を持っている状態ですので、後ろ盾もない一個人が強く出るのは難しいでしょう。

ただ、今の流れはどちらかと言うと日本の世間一般の人々や、国際的評価を意識している民間企業の方が、「もうジャニーズ要らない」「ジャニーズと仕事するメリットない」という考え方に変わって来ているように思いますので、告発者の元Jr.の方々が発言しているような形にはならないかもしれないです。

ジャニーズ事務所が解散する流れにもなるかもしれません。

もしそうなったとしても、元Jr.の方々が本当に周りの人たちに必要な仕事を真摯にし続けるならば、生きていく道は残されるでしょうし、示されるでしょうから、心配せずに正しいと思うことのために前進なされば良いかと思います。

私も微力ながらお祈り致します。

「TO BE」という滝沢秀明さんの新事務所もどうなるか分かりません。

これは、滝沢さんがジャニー喜多川氏の寵愛を受けて来たことが、今後どのように評価されるかによるかと思います。

今の立場だと、完全に、純粋に、プロデューサーとしての資質だけを評価してもらえるということはないと思います。

ですから、小さなお子様をアイドルタレントに、とお考えの保護者様たちがTO BE以外の芸能事務所をお選びになるのは自然なことかと思います。

他にもたくさんタレント養成所はありますからね。

私も、塾や予備校で未成年の方々に直接関わる仕事をして来た経緯がありますので、この業界のことは興味があります。

結局は「教育」なのです。

どの分野について、子供達に教育を授けるか、の違いでしかありません。

私のような予備校・塾講師と、タレント養成のインストラクターの方々は、似たような使命を与えられた職業人なのです。

そう思えば、広義の同業者です。

全体として良い方向に変わって行くことを望みます。